日本では7世紀から銭(ぜに)が作られていますが、あまり普及しませんでした。金(きん)・絹・馬・米などがお金の代わりとして使われ、日常は物々交換が多かった時代が続きましたが、平安時代の終り頃、中国から銅銭を多量に輸入するようになり、中世には、現在のように銭で買い物をすることが広まっていきました。通常、銭一枚は一文(もん)。およそ100文を紐でつないだものを「緡(さし)」といいます。
厚木市 中依知遺跡群 緡(さし)の出土状況
厚木市 中依知遺跡群 取り上げた緡(さし)の一部
鎌倉市 下馬周辺遺跡 緡(さし)をほどいたものの一部