狩りの道具1
座間市 栗原中丸遺跡
【ナイフ形石器】
3万5000年前の一番古い時期の遺跡からも発見されていて、出土例からこれまでのところおおよそ2万年前までは使用されていたことがわかっています。
「ナイフ」と名前がつけられていますが形や大きさは様々で、用途もナイフのように使用したと考えられるもののほか、突き刺すためのものや、切り出したりするものと考えられるものも見られます。
また、時期によって材料となる石材が偏ったり、地域によって形に変化がみられます。
狩りの道具2
藤沢市 用田南原遺跡
【槍先形尖頭器】
今からおおよそ2万6000年前に出現して、様々な変化を遂げながら縄文時代に至るまで使用されています。
ナイフ形石器が見られなくなる時期と槍先形尖頭器が多く使われている時期が丁度重なることから石器の使用が交代したことが考えられます。
時期によって材料となる石材が偏ったり、大きさや形に違いがみられます。
細石刃が出現する一時期には、あまり槍先形尖頭器が見られなくなる傾向も認められます。
狩りの道具3
伊勢原市 三ノ宮・下谷戸遺跡
【細石刃】
旧石器時代の終末に出現し、縄文時代の幕開けとともに使用されなくなります。
一つ一つの海外の出土事例から形はカミソリの刃の様で単独では使われず、複数の細石刃を木や骨などを加工して装着し使用したものと考えられています。
材料となる石材は黒曜石が主体ですが、出現期には異なる石材が使われていることが確認されています。